こんばんは。洞田です。
さて、パソコンも復帰しましたし、今日もpixivsketchに出した落書きを置きますね。
〇月を見たるかたち
月を~と題し、画面上にはあえて月を描かないというのは、これはもう、手垢のついた技法でございますね。
右下に手紙がありますが、来るといったのに来ない……というのもまた、平安時代からのテンプレであります。
やすらはで 寝なましものを 小夜更けて 傾くまでの 月をみしかな
という訳でございますね。
ちなみに、シリーズ名(当世娘素形)の、今回の枠は結び文(ムスビフミ)です。
結び文と言えば恋文ですが、そこで、ちょっとした雑学。
恋文などの手紙のうち、遊女の出すものは特に「天紅」とも言います。これは、名前のごとく紙の上端に紅が付いています。この紅の付け方は、一般的には巻紙の端を「紅を溶いた水に浸す」という方法でありますが、ただ、一説に「紅を付けた唇で噛む」というものもあるとされております。後者の方が、雰囲気は出ますね。(きれいにはつきませんでしょうけど)
まあ、それはおいておいて、コレのアタリは以下のとおり。
後ろの窓と言いますか、手すりと言いますか、それを別レイヤーにしております。ああでもないこうでもないと描き直しますので、巻き込まれて消えてしまわないよう、ということですね。
それでは、ごきげんよう。