さて、今年もコミケの時期が近付いてまいりましたね。
そこで、コミケの祭文を試しに作ってみました。何故そんなことをするのかと聞かれても答えに窮するのですが。。
夏越有明祭文(なつごしのありあけのさいもん)
京(みやこ)となれる武蔵の国、江東(えのあずま)の有明(ありあけ)に、四つ宮柱(みやばしら)太しき立て鎮まりませる、大所(おほどころ)*1を領(うはし)き座す、掛けまくも畏き大神の大前に、肝男太(きもおた)*2恐み恐みも白(もう)さく、
大神の御恵を仰ぎまつり仕へまつりぬ小御饌(こみけ)の夏の大御祭(おほみまつり)*3は、四方(よも)の国中(くになか)より青人草(あおひとくさ) *4ら参集(うごな)はりて千重(ちえ)に五百重(いおえ)に並びて仕えまつる日にしあれば、すなわち、今年は八月の十二日(とうとふつか)の日を、生日(いくひ)の足日(たるひ)と選び定めて、人々集ひて我が大神の大前に参り出でむ。
是を以ちて、種ヽ(くさぐさ)の薄き本を持ち参り来て、太山(ふとやま)のごとく打ち積みて献奉(たてまつ)る状(さま)を、平けく安けらく聞こしめして、恩頼(みたまのふゆ)によりて立てる市に販(ひさ)ぐ人も買(か)ふ人も足りて余ることなく*5、弥栄(いやさか)へに栄へさせ給へと白すことを、
恐み恐みも称辞竟(たたえごとお)へまつらくと白(もう)す。
ということで、ごきげんよう。